fiction - 虚構: 2004年4月アーカイブ

そうするつもりはなかったんだけれど、つい電話をかけてしまった。

間違ってかけてしまわないようにと、携帯のメモリーからもリダイヤルからも消してしまっていたのに。特に必要な話題があったわけでもなかったのに。指が番号を覚えていたように、自然にその番号を押してしまう。

そのくせ、自分から電話したくせに、出てくれるのかもわからないし出てくれても何を言われるかわからないのが怖くて、数回呼び出したあとにすぐ電話を切ってしまう。本当に最低だ。

そして何度目かの電話で、待っていたかのように電話に出られてしまう。その瞬間に電話を投げ捨てて、汗びっしょりで目が醒める。

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