2004年5月アーカイブ

秋葉原までライブ観覧に出かけた。
大学時代のサークルの先輩が所属するバンドの主催イベントだった。

いつものテンションだと最前列で大騒ぎするような非常に内容の濃いライブだったけれど、前夜徹夜だったせいか、色々と思うところがあったせいかストレスを発散しきることはできなかった。

1バンド目は多少ベースが不安定で乗り切れなかった。なかなか洒落た感じのトラックもあったけれども、後から考えてみると割と可もなく不可もなくという印象。

2バンド目は以前にも見たことがあった強烈な3ピースのビバップからパンクへのオマージュ。過激な伝統芸能だった。好きな感じの馬鹿さ加減ではあるけれども、正直今日はきつかった。

3バンド目は全てのメンバーがとんでもない技術を持つハードファンクエンターテイメントといったところか。結成3ヶ月であれほどの演奏力と世界観構築、初見の客を引き込むことのできる訴求力を持つバンドを僕は他に知らなかった。おそらく今日のベストアクト。こういったバンドでも、純粋に楽しむことよりも技術的な側面に注目してしまう自分が悔しい。

最後は先輩の参加している高速エレパンクバンド。
今回でメンバーが11人→7人になることもあって、歓送会とも言わんばかりのお祭りムード。なぜかテンションが低くてそれに乗り切れなかった自分も悔しい。
多分、理由としては3月の自分のライブで勢いだけで突っ走ってしまったことに対する反省と同じものをステージから感じてしまったからだろう。演奏面のパフォーマンスのプロフェッショナルに徹するのと、ファンサービスのパフォーマンスに徹するのはどちらがよいライブと言えるのか、と考える。結論は出ない。

そして先日、入ったばかりのバンドを脱退し、出張に備えている自分の姿はそれで良いのかと相変わらず自問自答。答えは出ない。

久しぶりに会った人たちは、みんな元気そうだった。
少し大人っぽくなった事をほめてみたら、照れ笑いなんかしちゃって。
そうやって楽しければ楽しいほど、内側から体温が下がってくる気がした。

周りの歓声がだんだん轟音の壁として聞こえてくるようになって、背筋に寒気が走って、僕は身動きが取れなくなった。身じろぎでもすると涙がこぼれてしまうような気がして、指先まで固くなっていた。この世界から外れてしまったのはいつからだろうと思いながら、暗闇に落ちていった。

気が付いたらみんな、その場で雑魚寝していた。何年か前も、誰かの家でこうして朝を迎えたような気がする。けれども、僕は一人ずっと起きたままだった。ここで眼を閉じると、今度こそ誰にも会えなくなる気がして。

目標も教えられずにただ走れと言われてみたり、周囲が走っているからと言って焦って無駄に走らされたり、遠くに見える目標に向かい、手前が海であろうと崖であろうと直線でひた走ってみたり。そんな我々の姿は、ドブネズミやレミングの群れに見えはしないだろうか。

rat race とはよく言ったものだ。我々はそんな悪循環から抜け出す努力をしなければならない。気が付いた瞬間に行動に移さないと、もう手遅れなのだ。

合体ロボはその根底から無駄な機械だ。
合体して性能が上がるわけでもなく、寧ろ脆弱性があちこちに生まれるだけだ。

無駄なら無駄で、もっとその存在意義を疑うような機械が欲しい。たとえば匍匐前進する自動車であるとか、ついでに鍬が飛び出して路面を耕しつつグラジオラスの球根を植えていくとか。

しかし、「曲がりくねったホースがいくつも出ていて、その上人間よりも大きなタンクがあって、そこから犬の餌が送り込まれてくる謎機械」に勝てるものはやっぱり無いんだろう。全く以って何に使うのか知らないけれど、インパクトに完敗。

ああ、謎機械を作りたい。

本来四月中に済ませておくはずだった仕事がやっと今日マスターアップ。すなわち、もちろんゴールデンウィークと呼ばれる期間も毎日昼に夜を継いで仕事を進めていたわけで。
今週も途中で体調を崩したのを金~日の二徹で取り返し、検品担当にまで日曜夜から手伝ってもらって明日の納品に間に合わせた。明日の午前中にドキュメントを完成させればこの案件は一応一段落。
しかし、今日の時点で既に別の案件に火がついてしまっているので、水曜まではまた大騒ぎだ。休出したら代休が取れたりする会社もあるのかも知れないけど、僕はそんなに人材豊富な大手に勤めた事がない。ただでさえ僕は身体が弱くてよく病院に行ったりしているので、これ以上休みなど申請するのが申し訳ない。

とりあえず、今日だけは普通に寝てもいいですか?
最近布団で寝ることがまずなくなってきていたので今日は布団で寝よう。
パソコンの前の椅子で居眠りして、フローリングに転げ落ちたら仕事に戻る、というのが去年の11月頃からずっと続いている。完徹がデフォルトになるスケジューリングはそろそろ辞めたいんだけれど、もしかしたら一生こうなのかも知れないので、そろそろ諦めるべきかも知れない。収穫としては、人間寝なくても結構肉体的には平気なんだと言うことが判った。記憶障害とか言語障害は色々あってそれなりに大変だけど。

前から言っているけれど、こんなペースで持久走を続けるのは僕には無理だ。早くゴールが来るか、ドクターストップをかけてもらえるか、嵐で競技が中止になるか、なんとかならないものか。

必要とされているうちが華。歯を食いしばって生き延びろ。

僕の知らないところで話が進んでいたらしく、昨日いきなり名古屋行きを命じられた。昇級ではあるのだけれど、事前の打診がなかったので驚いた。突然この時期に異動とは。

入社時に転勤ありという条件がなかったもので、突然「君を名古屋でもらうという話になった」と辞令が出てもすぐに異動するのは難しい。既に部屋も用意されているようなので、その契約の時点で連絡があればもう少し準備もできたのに。

長期出張の名を借りているが、これは事実上の転勤だろう。今住んでいる所は結構気に入っているけれど、なし崩しに名古屋の人になるのだろうか。防音室の存在を前提でそろえた音楽関係の機材はどうしようかと思う。先週修理に出した機材の引取りにも行けなくなりそうだし、事前の告知がないと色々と困ってしまう。

まあしかし、企業は営利追求団体であるわけだからして職場ではプライベートの事情は関係ないし、上司には部下の異動を命じる権限がある。キャリア志向のサラリーマンなんて一生こんなものだろう。これが嫌なら、自分が人を使う立場になればいいだけの話だ。

これから夏に向けても、人に誇れる生産的な事実は何も積み上げられなさそうなので、キャリアパスとしてはどんどん真っ当な方向からそれて行く。なぜ行く先々を常に間違えるのだろうか。
今現在、僕は肉の塊としては存在するが、それ以上の何か高尚なものでは決してないと思う。

気がついたらまた 3 ヶ月が盗まれた。
駄目になりそうだと気づいたらもう既に駄目なんだ。

暴れ牛

| コメント(0) | トラックバック(0)
自宅倉庫の整理中に発見した、4年前にやっていたバンドのポスター。

突風にあおられて、僕は手に持ったバスタオルで空を飛ぶ。吹き上げられたその一瞬は気持ちよいけれど、頂点に達してからはひたすら落ちる落ちる落ちる。地面に叩きつけられる寸前で木に引っかかったから助かった。救助に来てくれた人々はなぜか僕のことを不用意だと叱り、殺そうとする。別に自分から飛び上がったわけではないのに。

理不尽な人々から逃げ出すために、僕は時代錯誤の機関車を運転して線路を西に向かう。
線路に横たわる人々を何百本もの爆竹を鳴らして追い払い、それでも動かない人々は車輪に巻き込んで進んでいく。
京都を過ぎ、大阪を過ぎ、西宮を過ぎ、神戸を過ぎ、姫路に向かう頃には車輪は重く、歩くほどの速さでしか進めなくなった。

夜の11時を回っているというのに空には黄緑色をした太陽がギラギラと明るく、左手を緩やかに通り過ぎる球場の脇を変な竹馬にまたがった人々がぴょんぴょんと数十 m も飛び跳ねながら大騒ぎしている。きっと今日は花火が打ちあがる日なのだろう。

今日は風が強い。みんな燃えてしまえ。

ひどい無気力状態で、何も生産的な行為を為さずほとんど死んでいた。

つまるところ人生は喜劇でしかあり得ないと言う人がいる。
それは嘘だ。

相反する二つのテーゼに縛られて生まれてくること自体が悲劇そのものだと、僕は思う。
生まれた瞬間に死が確定するのと同じように、至福が訪れた瞬間にそれに応じた規模の破滅の訪れが確定することが悲劇ではなくて他の何であり得るだろうか。

そもそも喜劇で笑いの対象としてしばしば扱われるテーマは、不器用な人間が失敗を重ねる姿だ。滑稽に見える姿も、本人にとっては何も楽しいことなどありはしない。少なくとも僕はそれを自虐的に楽しむ事が出来るほど洗練されたウィットを持ち合わせてはいない。

いくら本当にほしい物とて、仮に手に入ったとて、何も約束されることはない。
一度手の中をすり抜けて行ったものはおそらく戻ることはないのだが、捕まえられなかったそれを追い続け、知らぬ間に人は老いさらばえる。
人生が喜劇であると言うならもう少し短いスパンで明るいイベントを投入してほしい。そろそろこの路線には飽きが来たし、もう疲れた。さもなければ諦めがつくに充分な絶望を与えてくれ。中途半端に、電車に引き摺られて千切れるのを待っているような人間がたまに風に乗ってくる少女の香りでエレクトしているような、そんな荒んだ夢ばかり見せないでくれ。

そこら辺を転がっている情報は多いけれど何も役に立ちはしない。口数が多い僕を演繹して世界に広げて、それを自分で揶揄して何の意味があるのかはわからないけれど。きっと彼ならこういった問いに斬新な答えをくれるのかもしれない。教えてくれ。