ウェブサイト幻想

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いくらウェブの業界がいい加減だとは言っても、通常のソフトウェア開発に倣い、おおよそ次のような割り振りでプロジェクトは進められていると思う。

  1. プロジェクトマネージャー(以下PM・総責任者)
  2. システムエンジニア(以下SE・設計担当)
  3. デザイナー・グラフィッカー(以下G・デザインや絵的な部分)
  4. プログラマー(以下PG・コード開発の現場)

デザイン部分は僕の工程に直接の関係はないので省くとして、他の 3 種類の業務に携わる場合、必ず上流工程の者が下流工程の業務担当を把握しておくことが必要だと感じる。少なくとも、PM がその物件で使用する技術について何ら知識を持っていない、などという事は致命的だ。

他の業界では絶対にありえないことだと思うけれど、ほとんど当たり前のようにマネージャの肩書きを持つ方々は現在の物件に関する技術的な知識を持っていない。そして多くの場合、提案書を書く SE ですら、何の技術を使って実現するのか理解しないまま、また聞きの知識でレジュメを仕上げる。

僕の身の回りで多いのは、PM も SE も単なる取次ぎと化しているケースだ。
PM も SE も仕様を理解出来ない物件の発注を受けてしまい、僕ら現場の PG が提案書を書き、PM と SE がそれを持って打ち合わせに行く。(そもそも、受注後に提案書を書くのがどうかしている。)
顧客からの質問事項は僕ら PG に打ち合わせ先から電話がかかって来て回答させられる。なぜか、受注段階で納期と発注金額が決まっているのに、確定した仕様を見ると提案書の5倍くらいに膨らんでいる。仕様を理解していないから、彼らは何が問題なのか判らない。

外注を使う予算がないので、結局自社の PG に詰め込むことになり、そして当然のようにスケジュールは破綻する。

別に PG 未経験で SE をやっても構わないし、本社からの出向で PM になるのも自由だけれど、せめてその改修が誰の担当箇所かは把握しておいてほしい。それはある程度歳の行った社会人なら誰でも持つべきスキルのはずだ。
複数の下請けを束ねている元請けの PM なら、エラーが発生したのはどの下請けが開発したモジュールかを確かめてから苦情を投げてきてほしい。
納期も費用の上限も決まっているのに、あり得ない大量の追加工数に対して見積を要求するのは止めてほしい。
ウェブサイトは紙に絵を書く程度でできると思い込んでいる顧客や、携帯電話でもパソコンで使えるウェブ技術が何でも利用できると思っている顧客と一緒になって、PM が開発者に怒鳴り込んで来るのは何とかしてほしい。

コストダウンというお題目に振り回されて、下請けを叩きのめしクオリティの低い製品を納入させることが、将来的に自社の看板を汚すことを真摯に受け止めてほしい。
自分の責任を果たさずに無駄に部下を討ち死にさせることの意味と、将来的な損失の大きさを考えてほしい。

最終的にこの馬鹿馬鹿しい損失が顧客に与える不条理を、顧客の立場に立って考えてほしい。

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このページは、xanaが2004年2月17日 19:48に書いたブログ記事です。

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