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カビとホコリの舞う暗いホールで何日も寝泊まりし、ステージや照明を組んで好き勝手やって最後に解体すると言う一連の流れは、初めて経験してから10年以上経っても身体に染み付いているように思う。

あの場の自由さは何十年も前の先達が交渉の末管理側から獲得したものを、それ以来自治会が脈々と受け継いできたものだからか、単なる廃屋をステージに仕立てるのとは違う、何か念のようなものが篭っている。

独立法人が吉田寮を建て直したら、恐らく居住棟だけで敷地は埋まる。仮にホールが得られたとしても、当初は予定調和のつまらない枠にはまるだろう。

寮食がなくなる事が、大学生の頃に得たと思っていた自治と自由が実はどこにもなかった事に気づいたのを象徴していた気がして、なんとも蜻蛉のようだと思った。

吉音6月ライブとしても寮食を会場とするのは最後かも知れない。かつて20代前半だった自分を葬り去るためにも、ここは一期一会メソッド発動か。


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