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薄くなりつつある頭を丁字剃刀で滑らかに磨き上げ、よく噛んだチューインガムを薄く延ばして貼り付ける。しばらく待つと、それが乾いて縮むに連れ、皮膚と薄いガムの膜が合わさった何かが不規則に引き攣れ、心地良いマッサージとなる。

検察官に読み上げられた訴状の変わらぬ一文主義が訳もなく気になるのと同じように、チューインガムの単語間の連接が気になる。そんな無駄な事を考える前に、空に向かって伸びる先端の見えない梯子を駆け登れ。

闇夜の空の上から、薄く薄く延ばした甘いチューインガムをふわりと拡げ、眠る街も人も全てを覆ってしまおう。何も知らずに眠っている人は、甘いガムを噛む夢だけ見ても、きっとそのまま明日が来なくても、何一つ気付きはしない。

並べたマグロに鈎を引っかけて冷凍庫でフォークリフトを乗り回す。外に出たら、解凍した切り身に誰かまたタンポポを乗せてくれないかと思いつつ、今日も味の無くなったチューインガムを噛み続け、唾液で空腹を満たすふりをする。


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